建設中のアーチダムにおける 2 次クーリング時およびジョイントグラウト時の挙動監視
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写真に示される建設中のアーチダムの 2 次クーリング時およびジョイントグラウト時の挙動監視にモーメントテンソル解析が適用されました。ダム堤体は,極めて大きなコンクリート構造物であり通常の
AE 計測に用いられる周波数帯域(50kHz~1MHz)では減衰が大きいため有意なAE信号を検出することは困難です。そこでここでは低周波数帯域で検出感度の高い
15kHz 共振防水プリアンプ内蔵型センサをコンクリート表面近くに埋設して計測を行ないました。この時最大センサ間距離は約 20m 程度となりました。モーメントテンソル解析及び
AE パラメータ解析により,計測中に検出した AE 信号の発生源は冷却用パイプの機槻的雑音によるものであると推定され,クラックの発生・成長などダム堤体にとって危険な現象は生じていないことが確認されました。 |
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上写真:建設中のアーチダム
左写真 :センサのコンクリートダム表面への設置状況
(A):AE センサとコンクリート表面のセンサ埋入孔
(B):AE センサのコンクリートダム表面への挿入 |
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